炭の白山で取り扱う備長炭はラオスにある自社工場で製造されています。その様子をお届けします。
ラオスはベトナム、タイ、ミャンマー、カンボジア、中国に囲まれた東南アジアの内陸国です。人口はわずか700万人、ASEAN第8位の小さな国です。豊かな自然と温暖な気候のもと、今も農業が国の主要産業となっています。
ヴィエンチャンの中心部は東南アジアの街らしいゴミゴミとした雰囲気が楽しめます。街の屋台で食べる料理はどれも安くておいしいものばかり。
ヴィエンチャン郊外へ車で一時間も走ると高い建物は皆無です。日々の買い物は青空マーケットで行うのが一般的です。
さらに30分も走ると道路は舗装されておらず赤土の大地がむき出しです。雨季には車が走ることができなくなることも日常茶飯事です。このような道を走って炭焼き窯のある場所へ向かいます。
ラオスでは木を自由に切ったり輸出したりということは認められていません。政府の許可のもと、計画伐採された原木のみを原材料として炭焼きを行っています。
原木を窯に入れてから約18日~20日ほどかけて炭にしていきます。最後の工程である精錬の時は、窯の中の温度は約1,600度にまで上昇します。この高温が硬く引き締まった備長炭を作る上で必要不可欠です。
真っ赤になった炭を金属の長い棒でかき出します。離れて撮影していてもカメラが熱くなるほどの熱量で、とても近づけるものではありません。炭焼きさんは間近で作業しています。すごい!
窯から出した備長炭に灰をかけて一気に冷やします。その際に備長炭の表面に灰が付着し白くなります。これが白炭と呼ばれる理由です。