一般的に樫(カシ)の木を原材料とし、白炭の製法で硬く焼かれた炭のことを「備長炭」と呼びます。有名なものに、和歌山の「紀州備長炭」、高知の「土佐備長炭」などがあり、今は備長炭の最高級品として珍重されています。特徴はノコギリでも切れないほどの硬さです。その断面はピカピカで金属のような光を放ち、炭同士をぶつけると金属的な「キンキン」という美しい音を聞くことができます。 元々は和歌山県田辺市周辺を産地とする、ウバメガシを炭材としたもののみを指して備長炭と呼んでいましたが、今ではその製法は広く伝えられたため、同様な製法で作られる白炭は産地を問わず備長炭と呼ばれています。また日本の優れた炭焼き技術は海外の炭焼き工場にも広く伝えられ、 今では多くの国々で備長炭は作られています。当店では主にこの海外産の備長炭を取り扱っています。
備長炭の断面。金属的な輝き、質感です。